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ごあいさつ

皆様と共に歩んだ40年

德田 慎也

九州不動産専門学院グループ
学院長 德田 慎也

卒業生・修了生の皆様、本日は誠におめでとうございます。又、協会団体、九栄会はじめ本日ご臨席賜りました皆様、有難うございます。栄えある日を皆様と一緒に迎えられることは幸甚の極みでございます。

昭和55年に福岡市天神の地に産声を上げました九州不動産専門学院は今年で創立40周年を迎えることができました。スタートは宅地建物取引主任者(現 宅地建物取引士)の受験対策校でしたが、皆様のご要望に応えていくに従い、開設講座は不動産系から司法書士等の法律系、建築士・土木施工管理技士等の建築・技術系へと拡がり、更には全日制までと今やグループ全体で43講座を擁し、年間2300名の入学者を数えるまでになりました。これも偏にここに至るまで支えていただきました受講生、九栄会、講師、関係者並びに諸団体の皆様のお陰であります。心より感謝申し上げます。皆様のお力添え、叱咤激励が無ければ、恐らくこの年月を刻むことは到底無理であっただろうことは想像に難くありません。

今年は元号が平成から令和へと代わり、新天皇が即位され新しい御代となりました。一方、世界はトランプ大統領の登場やブレクジットに端を発するナショナリズムの台頭、米中貿易摩擦によるグローバリズム(共産主義)の衰退と大きな二つの軸を中心に今後益々激しく動いていくように思えます。けだし、私たちは自ら認識するとしないとに関わらず、今まで当たり前のように刷り込まれた文化や価値観を大きく大転換させるような歴史的なうねりの中に身を置いていると言えるのではないでしょうか。その百年に一度とまで言われる大転換の中で、最も有効なツールとして用いられているものがインターネットであることは衆目の一致するところです。最早人間の社会生活の隅々に深く根を下ろしてしまっていますので、これが無いと一日も立ち行かないという企業も相当な数に上ると思います。本学院でも現在は問い合わせの殆どがネットを通じて来ておりますし、教材の受発注もネットを使いますので、そういう意味では米国のGAFA(Google,Apple,Facebook,Amazon)が作り上げた世界秩序の中で恩恵を受けていると言えるのかもしれません。しかし禍福は糾える縄の如しで物事には必ず表と裏があるように、スピードが上がり飛躍的に便利になった反面、マイナス的な要素も多角的に発生し、ネット社会がこの世に出現しなければ多分起こりえなかったであろう事件も頻発しております。要は使用する人間の公心(おおやけごころ)とバランス感覚の問題だと 思います。この公心とバランス感覚を教えることにこそ学校本来の存在意義があると私は考えています。

先般、財務省から5年後に発行される新紙幣の図柄が発表されました。壱萬円札は渋沢栄一になるそうです。彼は日本資本主義の父と呼ばれた巨人で、現在のみずほ銀行、東京ガス、王子製紙、キリンビール、東京証券取引所等、それこそ日本を代表する五百近くの大企業を起こした大実業家です。この一面だけ見ればただ優秀な資本家といえるかもしれませんが、教育や社会福祉にも大きな足跡を残しており、現在の日本人のほぼ全員が何らかの形で彼のお陰を被っているのではないでしょうか。波乱万丈な人生を歩んだ方ですが、私が最も尊敬するところは生涯通して三井、三菱のような財閥を敢えて作らなかったところです。その考えの根底には著書の「論語と算盤」にも出てきますように道徳経済合一といった独特な理念が横たわっていました。幕末に使節団に加わりパリ万博や欧州を視察した彼は外国の先進性に目を見張り、中には国王自ら商品を売り込みにくる様を目の当たりにして驚愕しますが、欧州では経済と軍事が非常に密接に繋がっており、経済力の高い国こそが武力が高いという本質を見抜きます。日本が列強諸国の植民地支配に対抗するためにはまず経済を強くして富国強兵を計らなければならないが、一方的に西洋のお金を奪い合うような資本主義を取り入れてしまっては、ただ自分が儲けることしか考えない社会になってしまうので、私利私欲ではなく公益を追求する『道徳』と、利益を求める『経済』、一見相矛盾するこの二つが両立しなければならないと説きます。算盤に長けていればお金は儲けることができるが、得られた利益を社会に還元しなくては富は長く続かない。要するに社会に還元して国民みんなが幸せになるようにしていこうということです。やはりここでも貫かれていることは公心です。日本人は神武建国以来2679年の長きに亘り、八紘一宇の精神の本、この公心を非常に重く大切に考える土壌を培ってきた世界に類例を見ない誇り高き民族といえると思います。勿論それは祖先伝来の切れ目ない教育があったからに他なりません。

さて、本学院は40年間で凡そ2万人の合格者・修了生を輩出してきましたが、その内約8割が1度きりの入学者で2度目3度目と別講座にお申込みなることはありません。ここが教育産業と他業種の決定的に違う部分で、同一人が同一物を何度も買うとは限りません。所謂社会人学校ですので受講生の皆様は所期の目的資格を取得すればそれでよろしいわけですから、寧ろこうなることは学校の宿命であり当然の帰結といえます。そういう一過性が極めて強い学校事業を長年やってこられたのは二つの理由があります。一つ目は創立者である小菅亥三郎の公心がまず根底にあったからだと思います。私たちが毎朝唱和する「建学の精神」をご紹介させていただきます。『一、働きながら学び、学びながら働く人のために全力で奉仕します。一、不動産、法律、建設分野に携わる人が安心して学べる学校を作ります。一、国家資格取得に必要とされる全ての情報と便宜を提供します。一、受験者と受験希望者の期待と信頼に応えられる資質形成に努力します。一、私達の使命は受講者全員の合格を通して国家社会に貢献することです。』全部で5項目あり、最後は国への貢献で締められています。又、月に1回ですが「教育勅語」や「軍人勅諭」、「五箇条の御誓文」等も社員全員で唱和します。一見学校運営とは縁もゆかりも無いように思えるかもしれませんが、本来学校の使命は社会で役立つ人材の輩出です。それを私達は国家資格者の輩出という形で実践しているわけですが、前項を例にとればそれは公益性の追及ということになり、そのためにはまず道徳心を身に着けることが肝要です。道徳心を身に着けるということは日本人の本質を理解することに直結しますので、教える側の私達がまずそれを持ち合わせていなければ話になりません。かくなる理由で本学院は日々社員の資質向上に努めており又各人の頑張りにも繋がっています。二つ目は建学の精神にも在りますように受講生の側に立ったサービスを一貫してきたことです。同窓会九栄会の誕生はそもそもそこが源です。時代が移り変わりバブルが弾けると、並み居る大手の学校の殆どが人件費削減のため人から機械(ビデオ等)へと効率化を図り、又そういうトレンドが持てはやされた時もありましたが、その中で頑なに生講義に拘って血の通ったサービスを実行してきました。一時期は気が付くと周りの学校は全てビデオ化され生講義は本学院だけという一種のガラパゴス状態になりましたが、世の中は不思議なもので、その後、人対人の生講義がやはり良いと価値を見出して下さる受講生の方が年々増えていき結局今日があります。本当に有難いことです。手前味噌になりますが、これこそが本来学校のあるべき姿ではないかと確信しております。

最後に、本学院は新体制となり内部は現在様々な改革を行っておりますが、皆様に接する姿勢は上記の通り微塵も変わりません。今後も我が国発展の一助となりますよう学校作りに邁進していく所存ですので何卒倍旧のご支援・ご協力を衷心よりお願い申し上げます。

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才子才をたのみ 愚は愚をまもる 少年才子 愚なるにしかず 請う見よ 他日業なるの時 才子才ならず 愚は愚ならず(桂小五郎)

松尾 嘉三

九州不動産専門学院グループ同窓会・九栄会
会長 松尾 嘉三

師走の慌しい中にもかかわりませず、九州不動産専門学院とそのグループ校の「卒業式・祝賀会・謝恩会」にご出席賜わりまして誠にありがとうございます。

皆様は、不動産・法律分野や建築関連国家資格の取得を目指して学院グループの各校で学ばれ、専門知識・技能の習得(修得)と自らの資質や能力の向上に努めてこられました。このたび、それぞれの目標を見事に達成されましたことは、皆様の不断の努力の賜であり、九栄会一同心からお祝い申し上げます。

さて、はじめにご紹介したのは、近代国家日本を創りあげた明治の元勲の一人、桂小五郎(のちの木戸孝允)の言葉です。負けん気が滲み出ています。

皆様は「他日業なるの時」を期して、国家試験・資格試験に挑まれ、そして見事に突破しました。その結果、本日こうして一同に会することができました。

しかし、人生という長い過程からみれば、皆様が手中にされたのは道具や武器という手段に過ぎません。本当の意味での闘いはこれからです。その本番のスタートが本日なのです。そして、その闘いにこそ必要となるのが冒頭の言葉で表現された「負けん気」です。達成したときの喜びが大きければ大きいものほど、そこに至る困難さは想像を絶するものがあるはずです。孤立を恐れていては何もできませんが、かといって孤高に甘んじていては「成就」とは縁遠い人生になってしまいます。まさに「孤立を恐れず、孤高に甘んじず」の姿勢が大切です。

どうぞ、今日のこの成功に驕り高ぶることなく、今まで以上に周囲の方々を大切にされ、多くの出逢いを「ご縁」にまで高められるようにし、ご自身の成功が縁ある方全ての幸せに直結するような歩みをしていただきたいものです。「負けん気」の中にも「和」を大切にされ邁進していって下さい。

昭和60年12月22日に初めて実行された「卒業式・祝賀会」は、学院で学ばれ合格された皆様をただお祝いしてあげたいという素朴な気持から開始された行事でありました。会場は西鉄グランドホテル2階の舞鶴の間(当時)で、参加者は学院職員を合わせて40人足らずのささやかな宴でした。

昭和55年3月に創立された九州不動産専門学院に、並入る競合をおいて入学され国家試験の難関を突破され、合格の栄冠を見事掌中にされた皆様と喜びを共にする祝賀会の幕開けはかくして始まりました。「継続は最大の力なり」をモットーにひたすら合格された皆様の門出をお祝いしてきたこの催しも、関係各位のお陰をもちまして35年の歳月を刻むことができ、やっと「歴史」の仲間入りができました。

さて、九州不動産専門学院グループの同窓会であります九栄会は昭和60年の第1回合格者祝賀会でその設立が提案され、翌年7月に発足し、以来今年で33年になります。そこで、同窓会発足30年の平成28年より従来の「立食形式」を「全席着座」に改め、グループ校の合格者・卒業生はもとより講師の先生や各界・各団体等多方面の皆様と十分にくつろぎながら交流できる場にさせていただきました。

九栄会の年間行事・活動等は巻末に掲載しておりますので詳細は省きますが、学院グループの卒業生を堂々と社会に送り出していくにふさわしい内容のものにしていく不断の努力の積み重ねでもありました。

九栄会の代表的な特徴のひとつに会員の皆様の多彩な顔ぶれがあります。生徒さんの通学(通信教育含む)範囲や立場や業種のバリエーションやその意識の高さ、強さがストレートに会員構成に反映されております。その結果、自ずと催される行事や活動も志が高く多様性溢れるものにならざるを得ません。九栄会が熱気に満ち、躍動的なのは以上の理由によるものと思われます。しかも近年は九栄会が催す行事が会員の皆様の関心事項にお応えするだけでなく、内在する豊かな公益性ゆえ、会員以外の同窓生や関係者の皆様も進んでご参加して下さるようになって参りました。

母校への報恩の情から発した極めて私的な団体であったにもかかわらず、今日では学院グループとご縁のできた皆様がわけ隔たりなくご入会できる共同体に育ってまいりました。「誠実・堅実・確実」な学院グループの経営に基盤を置く、「まごころ共同体」に早速ご加入され、ご自身の研鑽やお仕事に役立つ情報交換、異業種の方々との交流の場としてご活用くださいますようお願いし、晴れの日の祝辞にかえさせていただきます。

本日は、誠におめでとうございます。

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